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スポットライト 世紀のスクープのxavierのレビュー・感想・評価

4.0
暗闇にひときわ輝く、希望の光…
2002年ウォルターやマイクたちのチームは"The Boston Globe"で連載コーナーを担当していた。そんなある日、彼らはこれまでうやむやにされてきた神父による児童虐待の真相について調査を開始する。カトリック教徒の多いボストンでは彼らの行為はタブーだったが、一人の神父の性的虐待事件から始まった調査は、類を見ないぐらい広がりを見せ…
ストーリーはこんな感じ。
事実に基づく作品。
まぁ、呆れ返るよね。作品の中に出てくるんだけど、児童性愛の傾向がある神父は、全体の6%に当たるらしい。神父が千人いるとすれば60人、1万人いるとすれば600人。なかなか衝撃的な人数だよね。
それだけいる性的虐待を行った神父を教会が"病気休職"だとか"転籍"と言った理由で隠した上に示談までしていた事実が気持ち悪かったわ。
何なら"聖職者"じゃなくて"性職者"と呼んでも言いような…

でもその事実は何年も前からあったもの。ただ記事にならないというだけで放置されていた事実。しかし、新しく就任した局長によって掘り起こされる事になる。
まぁ、だけど色々と邪魔は入るんだわな。
枢機卿に手が回らないように圧力をかけたり、開示されている証拠を何処かに隠したりするんだよね。
"証拠を隠せるんだ"って事にもビックリするんだけど、それを出来ちゃう教会も凄いと思うよね。まぁ、信者が判事の中に居たりしたら簡単なのかもしれないけどねぇ…

後、ビックリしたのは取材を細かく描いてるところ。取材されてる被害者が"いたずら"って言った事に対して記者が"もっと具体的に言ってください"と注文をつけた辺りなんか"あんな感じで取材するんだわ"って解って興味深かったかな…
それに"この事を伝えたいんだ!"っていう熱意も伝わったしね。まぁ、匿名で記事を書いてる記者には、そんな気概もないだろうなぁ…とも思ったけどね。

エンドロールも衝撃的だよね。あまりの多さにビックリ。でも、それが明らかになってなかったら、どれだけ被害者が出たんだろうと思うと怖いよね…
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