一昨年あれだけ話題になったにも関わらず、内容を一切知らないままだったこの作品。
半年くらい前からマークラファロのことが好きで、彼の出ている作品を見漁ろうと思って手に取りました。
一昨年にアカデミーを獲ったこと、マークラファロとレイチェルマクアダムスが出ていること、記者?マスコミ?が舞台であること。
本当にそれしか知りませんでした。
(※正直に言うとレイチェルマクアダムスが出ているのも知りませんでした)
でもまあ、アカデミー獲ったんだし好みはあれどそれなりに面白いだろう…(*^-^*)好みじゃなくても話題作に変わりはないしマークラファロ観れるならいいわ(*^-^*)
みたいなテンションで鑑賞。
ぶっちゃけ最初の方はちょっとよくわかりませんでした。
最初の方っていうか、開始30分はよくわからなかった。
まず人の見分けがつかなかった(最低)
40分くらいから、
「あぁ…アカデミー賞…なるほどね…」と。
まあ今年の、【ラ・ラ・ランドvsムーンライト戦争】が
記憶に新しいので…(*_*)
エンタメ性よりも社会性というか。
あ、意外と重いテーマなんだなっていうのが率直な感想。
ジャケットの色使いがカラフルで明るいせいか、
話の内容にもそんなイメージを抱いていたのかもしれない。
小難しい話、特に政治、お金に関する知能がゼロなので
あんまり集中して観られないかも、やばい、って思ってたんですけど、
な ぜ か 観れる。いや、いいことなんですけど、
マークラファロが出ているから、っていう目的をなしにしても。
難しくて意味が分からないのに、目が離せない。
そんな不思議な感覚に引っ張られたまま物語は進みました。
そして最後の最後の最後で、
実話だと知る。
わーーーーー。またそのパターンかよぉ。。
【ED前の黒い画面に白い文字】恐怖症。(笑)
イミテーション・ゲームとか、リリーのすべてとか、
なんかいろんなのでやられてるわ…
どおりで、たしかに。
出てくる登場人物の深掘りは一切なし。
話の進行に関係すること以外は、
結婚しているかどうかとか、その程度しか出てこない。
趣味趣向も、無関係な過去の傷の回想も、恋の予感も一切ない。
あるのは雑多な編集室と調査と会議。
『とある編集部のとある期間をスパーーンッと抜いて再現しました。』って言ってもいいくらい。
マイクについては「妻がいるけど上手くいっていない、話す時間もない」なんて表現があったし、記事が無事 形になったあとに奥さんと食事のシーンひとつでも入るかと思いきや登場なし。
被害者団体の彼も、記事公開後に出ることはなかった。
でもそれがこの作品の正しい終わり方だったんだろうな。と思える。
たしかに彼らのおかげで、深く根付いていた教会の悪のスパイラルは崩壊したのかもしれない。
でもこの世界から、虐待の問題自体が消えたわけじゃない。
そして被害者の傷は癒えたわけでもない。
ただ確実に、その後も見えない暴力をふるっていただろう悪を退治した。一歩を踏み出した。
良作でした。
マークラファロはそんなに魅力的じゃなかった。(笑)
清潔感のないダメなおっさん役がやっぱすき。