ぴんゆか

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密のぴんゆかのレビュー・感想・評価

2.5
原作の自称狂信的信奉者なのでファンタビシリーズは邪道、絶対見ないと決めてたが、この3章が出たタイミングで友達に誘われてしまったので慌てて2日間で1、2章を詰め込み鑑賞からの気づいたら映画館一番乗りで駆け込み。

まあ、予想通りです。前編からそうだが、かわいい動物で世界救っちゃお〜っていう別物だと思った方が良さげ。
ぽっと出人物達の恋愛模様は割愛します。

Jude Lawがダンブルドアは違うだろ〜〜
とファンタビ開始時思ってたものの、いまだにそんなに悪くはない。あの独特な悪戯な微笑みと二秒後には現実に戻って無な感じは出来ていたかと。ただあんなにお喋りだったとは思えない。
あとダンブルドアを英雄化し過ぎている、というかダンブルドアの人気にべったり頼っている感が強い。もうダンブルドアが世界創ったんじゃない????
加えて妹の死の件等、過去作品と説明変わってるとの指摘も。


Matz Mikkelsenはカジノロワイヤルの時から推してて出演作ほとんど見たほどだが、
Johny DeppのGrindelwaldの代わりは無理すぎるの一言に尽きる。
数々のディズニー作品とティムバートン作品で培ったあのいるだけでエンタメみたいな存在感とはまるで相反な俳優。残念ながら良さが活かされてないと感じた。
とはいえ逆風だらけの中健闘していたしそれでも物にできるのはさすが。最初から彼だったらそれはそれでいいGrindelwaldになれていたようにも思うだけになお残念。

あとはJ.Kローリングが魔法界の世界地図を構想していた事やご時世に相まって、作品内でのグローバル化がとどまることを知らないが、
過去作品が時系列的に後でありながら基本的に一つの国内で留まっている事を踏まえると無理矢理感が強い。
また過去作品は子役が無名だったりハリウッド系俳優がいなかったことによりキャラクター性が濃く出ていた為、今シリーズ、特に今作では各国のありとあらゆる有名俳優を起用しているものの、かえって個性が喧嘩してしまい薄まっている感が否めない。

ちなみにVogel氏を演じたOliver Masucciはドイツの一大俳優。ドイツ国内のドラマ常連で、世界的にも元々有名かつNetflixのDARK以降さらに活躍が目覚ましかったもののここまで上り詰めたかと心底驚嘆。
ちなみにドイツはほぼただのナチスとして描かれてて偏見が強すぎて笑った。

クリーデンスは1、2章までは良くも悪くも欧米の労働者の体をなしていて良かったが急にカイロレンあるいはラスプーチンみたいになってて萎えた。髪の毛、どした?
ぽっと出の若造が急に強烈な力を持っていたことにして全部ひっくり返る下り、もうお腹いっぱい。
Starwarsのように最新作がご都合主義になって、センセーショナルかつ比較的筋が通っていた過去の作品の世界観を無いものにしてしまうことにならないように祈る。
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