映画の内容をそのまま受け取るなら、韓国は真っ当な法治国家とは言えない。
韓国社会の問題というよりも、日本を含めたアジア全体の、個より社会を優先して権力を無批判に肯定する精神そのものの問題だろう。
日本でもセカンドレイプに遭い、海外に住まざるを得ない方がいたように記憶する。
アジアの集団主義、そしてマチズモは、被害者の視点を通すと明確に、異様に気味悪く映る。
映画産業では現時点で、韓国作品の方が日本よりも圧倒的に優れていると感じる。
少なくとも社会問題を質の高い映画で表現するという点で、ある程度の自浄作用が働いているのだろう。