kuu

ハン・ゴンジュ 17歳の涙のkuuのレビュー・感想・評価

ハン・ゴンジュ 17歳の涙(2013年製作の映画)
3.0
『ハン・ゴンジュ 17歳の涙』
原題 Han Gong-ju
製作年 2013年。上映時間 113分。
2004年に韓国で起きた『密陽女子中学生集団性暴行事件』を題材に描き、ロッテルダム国際映画祭最高賞など数々の映画賞を受賞したドラマ。
主演はチョン・ウヒ。

普通の女子高生ハン・ゴンジュは、ある事件に巻き込まれたことをきっかけに転校を余儀なくされる。
絶望の淵に立たされながらも、新しい友だちとの触れあいや大好きな歌を通して少しずつ笑顔を取り戻していくゴンジュだったが、前の学校の親たちが彼女の前に現われたことで状況が一変する。

韓国映画が無軌道な要素を好むことを考慮しても、今作品がその枠を超えてんのは、その主題がおぞましい集団レイプの被害者やからではなく、観客の涙腺を刺激するように仕組まれた、どうしようもない試練の積み重ねのせいやと云える。 感情的な駆け引きに引き込まれた観てる側と一緒にこの映画を観れば、おそらく個々の反応に影響を与えるとは思うけど、恐ろしい前提から切り離せば、若い女性を精神的ダメージの重圧の下に閉じ込めようとする今作品の奔放さは滑稽なものとなる。
問題の一端は、現在と過去が絶え間なく交互に繰り返され(編集というより脚本の決定)、そのたびにわずかな情報しか提供されないまま、映画は再び過去に戻るちゅう、もどかしい展開にある。
17歳のゴンジュは、学期半ばにある別の学校に転校する。
どうやら彼女には両親がいないようで、元教師のが彼女を新しい学校に連れてくる。
ゴンジュは、同級生に新しい知り合いを作ることに警戒心を抱いていた。
しかし、ゴンジュは、自分が目立つようなものには不信感を抱いていた。
新しい夫に子供がいることさえ知らされていない冷たい母ちゃんを探し出し、アルコール依存症の父ちゃんも連絡を取るが、親切にすることで金銭的なインセンティブがない限り、どちらも娘に興味を示さない。
ゴンジュの物語は、フラッシュバックを経てようやく形になる。
彼女の友人キム・ドンユンは、クールな少年グループの一員になりたがるあまり、彼らに辱められ、容赦なく殴られる。
かわいそうに、顔に大きな痣がないところを見たことがない(両親は気がつかんのか?) ある夜のパーティーで、ゴンジュは友人をかばおうとするが、ゴリラのマスクをかぶった43人の学生たちに。。。
しばらくの間、今作品は情報の解析の仕方で好奇心を苛みながら興味を引きつけるが、中盤を過ぎるとこのゲームにた観方は退屈になり、ゴンジュの試練が明らかになるにつれて注目度は個人的にかなり落ちていく。
ビジュアルは問題なく、夏の暑さを表現する方法など、ある種の要素は雰囲気作りに成功してはいるが、ゴンジュが登場するシーンではトーンが奇妙に変化し、特に学校の廊下を走る友人たちのモンタージュでは、ティーン・ミュージック・ビッドの雰囲気が前面に出てくる。
今作品のキャスティングがもっと巧みにこなし、編集がもっと明快やったら、個人的には嵌まったとは思うが、そうはならなかった。
キャスティングについては、ゴンジュの母親役と教師の母親役が良く似てて、何かこんがらがったし、ほとんどそっくりな2人の女性俳優を起用したのはなぜなんかな。
また、編集については、過去と現在、フラッシュバック、接続、過去から現在への移動があまりにも無造作に配置され、編集されていた。
そのため、見ている間に多くの混乱を引き起こした。
いくつかのフラッシュバックはとても唐突で、視聴者が現在形ではなく過去形であることに気づくまで何もわからなかった。
まぁ、この欠点以外には悪くない作品やったけど個人的には嵌まらなかった。
kuu

kuu