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スーサイド・スクワッドのyumaのレビュー・感想・評価

スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)
3.2
2回目の鑑賞

終始退屈ってわけでもないんだけど、魅力的な部分がちょっと少な過ぎるかなって印象です。

まず、ストーリー展開が少し微妙だったかな。冒頭30分ぐらいはチーム結成の流れを説明してくれるんだけど、長い上に単調すぎたと思います。
メンバーほぼ全員を丁寧過ぎるほどに回想シーンで説明するという、編集は個人的にお洒落で好きだったんですけど、全く物語が進まないから、なんでこんな構成にしたのかがほんと謎でした。
しかも、テヘランの軍事計画を盗めるぐらいならウォラーから心臓を奪えるタイミングは絶対あったやろってめっちゃ思ってしまいました。

戦闘シーンも、せっかく特殊能力を持ってるのに、魅せ方があんまり上手じゃなかったなって印象です。ブーマーはあんまりブーメランを投げてないしね。
ディアブロも序盤のシーンで、俺はただの男だ、みたいなことを言ってるのにByeの文字を炎で出しちゃうっていう、どっちやねん(笑)ってツッコんじゃいました笑

やっぱり全体的に中途半端感が否めないです。心情の変化が読みづらかったり、ブーマーが全くクズじゃないし、あとは、全体的にもうちょいザヴィランみたいなシーンとかキャラクターがいても良かったのかなって思いました。
何せ、決死部隊なのに、周りに軍隊がいるせいで返って大事にされてる感が出てしまって、誰かが死んでしまうっていうスーサイドスクワッドのアイデンティティを崩壊させてしまっている気がしました。

全くスーサイドスクワッドである意味が無かったと思いました。ジェームズガンのスースクを観てから、改めてエアー版を観ると、新スースクの良さが浮き彫りになりました。

あとは、かれんちゃんの顔が一度も出てこないのは残念でした。

ここまでは悪いことばっかりを書いてしまったけど、良かったところももちろんあります。

ジャレットジョーカーはほんとに良かったと思います。どうしても作品全体が酷評されているので、話題になっていないと思うんですけど、ヒースジョーカー、(スースク公開後の)ホアキンジョーカーとはまた違う良さがあるジョーカーだと思いました。
ジョーカーを演じるのはすごいストレスがかかると思うんですけど、その中でいかにヒースジョーカーとは違う良さが出せるかがキーになっていたと思います。ヒースジョーカーは古典的(原作寄り)な狂気だとしたら、ジャレットジョーカーら現代的な狂気を感じました。
ただ、お話の内容的にジョーカーをとりあえず出しとけ感がすごくあって、ジョーカーにあんまりフォーカスがいかないからあんまりジョーカーが輝けてない。ここも脚本の残念なところであり、中途半端なところだと思います。もっと上手な脚本だったら、もうちょっとジャレットジョーカーにも良い待遇がされてたんじゃないかなー。(あるいは、ジョーカーがそもそも出てこない。)

サントラはすごく耳に残る。

ハーレイが可愛い!

デヴィッドハーバーがいて、びっくりした!

良かったところが思ったほど出てこなくて、自分でもちょっとびっくりしました笑
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