もちお

図書館戦争 THE LAST MISSIONのもちおのネタバレレビュー・内容・結末

図書館戦争 THE LAST MISSION(2015年製作の映画)
1.5

このレビューはネタバレを含みます

 初鑑賞です。
 原作未読です。
 実写映画『図書館戦争』は鑑賞済みです。

 感想ですが、気になったところが多いです。
 全体的にモヤモヤしました。

①良かったところ
・組織図
 良化隊が国に、図書隊が地方自治体に所属しているという説明で納得しました。
 国と地方の対立ということで、状況が飲み込みやすくなりました。
 映画1作目の時点で説明してほしかったです。

・岡田准一さん
 アクションが凄かったです。
 特に路上での戦闘。
 見応えがありました。

②気になったところ
・焚書の件
 図書隊の内部で疑問を呈する者が出てくること自体は、興味深かったです。
 ただ、着地点が物足りなかったです。
 結局は手塚兄の指示で証言が変わって終了というのは・・・
 拍子抜けでした。

・主人公である笠原さん
 前作から苦手なキャラクターでしたが、今回もモヤモヤしました。
 焚書への関与疑惑で長時間の事情聴取。
 その負担は分かるものの、最終的に堂上さんを悪く言われて、あっさり「私がやりました。」って・・・
 無責任に感じました。
 その後、手塚兄との食事に行くのも謎でした。
 誰にも相談せずに向かうあたり、軽率だなと。
 応援できないキャラクターでした。

・戦闘描写のバランス
 銃での戦闘がメインなのに、どうも負傷でとどまっているのが何とも。
 結果と噛み合っていないと思いました。
 暴力が軽く扱われているように感じました。

・隊長の暴走
 追い詰められたら、自ら前に出て乱射。
 その結果、負傷。
 悪い意味で驚きました。
 冷静さを欠いたリーダーに見えました。

・タスク・フォースの勝利条件を早い段階で明確にしてほしかったです
 良化隊の目的はタスク・フォースの全滅なので明確でした。
 これに対して、タスク・フォースの勝利条件がはっきりしないまま戦闘が続くのは、モヤモヤしました。
 制限時間付きの戦闘ではないので、防戦していれば良いというものではなかったです。
 お偉いさんたちの描写もあったので、そちらで話がつくことは予想できたんですけれども。
 曖昧なまま進むのは苦手でした。

・堂上さんが負傷して
 重要な展開とは分かりつつ、「早く本を届けた方が・・・」と思いました。
 本屋で「救う・救われる」の構図が入れ替わるのは面白かったものの、本屋に逃げ込んだのは偶然のようですし。
 あと、笠原さんがヘルメットを脱いでいましたが、その後は素顔でという映画の都合が露骨に感じられました。

・良化隊への疑問
 発砲許可にこだわっていたかと思えば、無許可で撃ってくる人もいたので、謎でした。
 あと、良化隊が不都合な人たちを排除した上で、良化委員会が報道統制で揉み消すといったことは不可能なのでしょうか。

・結局付き合わない
 本屋で散々盛り上げておいて、結局は有耶無耶って・・・
 そもそも1度もお見舞いに行かなかったのも謎でした。
 社会人の恋愛について、交際するか否かで引っ張られるのは苦笑いでした。
 ただ、エンドクレジット後の映像は好きです。
 説明しすぎないところが良かったです。

③まとめ
 気になったところが多いですが、好きなところもあります。
 観て良かったです🙇‍♂️
もちお

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