toumei

心が叫びたがってるんだ。のtoumeiのネタバレレビュー・内容・結末

心が叫びたがってるんだ。(2015年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

なんか、惜しい!
あの花のときと違って、なんともご都合主義で、つまらない。

相手の男の子、全てのダメさも悪口も意味不明も受け止めて受け入れてくれて頑張りを認めてくれて周囲にも伝えてくれて色々なヒントもくれて、ピアノも弾けるし(歌ヘタだが…)そんな男いないよと言いたくなるような、女子の願望・理想を押し付けられた存在で、なんだかなあ。
主人公とその家族が自己中心的すぎてでもスッて許す周りも謎だし。いや許さんだろ。なんか好きになれない。
野球部の彼もいいやつなのはいいんだがキャラブレ半端ないし成瀬を好きになるタイプとは到底思えない。なったとしてもすぐ終わりそう。あんな凹んでた割にすぐケガ治ったのも えっ!?てなった。その程度のケガならそんなに荒れんなよ。
王子が優等生の女の子と結果的に結ばれる展開は良かったけどその場面をちゃんと見たかった。あんな弱い描写じゃ主人公もフラれ損だよ。野球部くんが告りに行くとかどうでもええわ。
セリフの言い回しもところどころドラマチックすぎて萎えて、入り込めなかった。
全体的に、悪い意味で女版新海誠みたいだった。
作画は、スタートめっちゃ綺麗だったけどだんだん衰退した感。
(言いすぎてごめんなさい)

とはいえ成瀬が感情を爆発させるシーンはなんともいえない揺さぶられるものがあった。
あーいう負の感情はきっと誰もが持っているし、でも吐き出してみたらじつはそんなに憎いものなんてないのかなとか。
王子がいなくても自分で自分のそういう面をも うん、うんって認めてあげるべきなんだよね。
そしてミュージカルは良かった。最後の重唱?も面白くて綺麗で、欲を言えばそれぞれの歌詞をもっと聞き取りたかったなってくらいに良かった。

【言いたいけど口に出せないことはみんなあって、言葉はたしかに人を傷つけるけど、言葉にしてみる吐き出してみると前進できる】ってテーマは好きだったけど、だったらそれぞれのキャラがもっと丁寧に描写されていてほしかったなあ。
言いたいことがたくさんあるだろうけどそれを言おうとして無理やりに物語化しちゃった感じでキャラ全員の扱いがぞんざいすぎて口惜しかった。
唯一ちゃんと描写されていたのは、主人公の母親だったと思う。
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