【長井龍雪特集2作品目】
"最高の失恋は、あなたをきっと強くする。"
滅茶苦茶良かった。
テーマの重さ、アニメ感の強さが見るハードルを高くするけど、見てるうちにどんどん惹き込まれていく。
これは若者だけに向けた映画なんかじゃない。
大人も皆言いたいことを胸に秘めて、抑え込んで生きてたりする。
確かに言葉は人を傷つけたりすることもある。
でも、思ってることや本音は言葉にしないと伝わらない。
伝えた結果、その想いは遂げられないかもしれない。
でも良いじゃない、伝えたんだから後悔はない。
映画を見てそう思えた。
秩父の長閑な風景も素敵。
そして、その長閑な風景に包まれた、"ザ・青春"な高校生たちの一生懸命な生き様が甘酸っぱくて美しくって良い。
人によってはこれを理想郷、現実離れしてるって捉えるかもしれないけど、理想像を描いた映画があったって良いと思う。
僕らはなんだかんだ過去を美化している。
だから美化した過去と映画の中の高校生が重なったりする。
結果、感情移入してしまう。
野球部の熱すぎるやり取り。
文化祭の告白。
文化祭準備のためにメンバーの家で一生懸命練習。
ファミレスで企画を練る。
部室で下らない話。
ああ、青春って良いなって心の底から思った。
もうあの時には戻れないけど、あの時を味わって、あの時みたいに若々しく一瞬一瞬を一生懸命に熱く生きていく気持ちにさせる。
そんな素敵な映画だった。
