このレビューはネタバレを含みます
青春！青春……せいしゅん？
主人公の声が出せなくなってしまった経緯は理解できたし、物語のコンセプトは面白いと思いました。
10代後半ともなると、それまでとは比べものにならない程の知識が身につき、心も成長する。
身の回りに起きることに、感情が高ぶり自らを主張したいのに、それを上手に現す言葉が見つからず、伝えることができない。
そんなフラストレーションが溜まる世代の彼女らが主役の物語の題が「心が叫びたがっているんだ。」というのは、非常に上手いなと思いました。
画が非常に綺麗で、声優さんたちの惹きつけられる演技も申し分なかったです。
しかし、いかんせん内容が…。
いや、内容というより、人物の問題でしょうか。
メイン男女2名の魅力が、さっぱりわからない…
過去のトラウマがあるのは理解できても、どれほど悩んでいたのか、それと向き合うことで、どのような成長ができたのかが、いまいちフワッとしていた気がします。
特に男の方は。
あの野球部の面々をメインで物語を作った方が面白いのではないかなと思いました。
しかし、世間では高評価だったらしい作品。
自分の心が老いてしまって、若者的な感覚についていけなくなったのかも…
それは嫌だな（笑）
