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キラー・オブ・シープのmingoのレビュー・感想・評価

キラー・オブ・シープ(1978年製作の映画)
4.1
超伝説級の一本、初見からUCLA作品っぽさがビンビン。スパイクリーもバリージェンキンスのブラックムービーもこの映画がなかったらすべてが無いと言っても過言ではないのでは。特にジェンキンスのムーンライトは本作を現代版にアップデートした作品なことがすぐ分かる。大勢のインディーズムービーの作り手かつ土着性を活かした作品を作ろうと思っている人には必見。それと助監督にラリークラークがいたけど同年の「パッシングスルー」にもバーネットはカメラオペレーターとして参加しているみたい。パッシングスルーの字幕もどなたかお願いします。

ピーターバラカントーク9.10
ミュージックフェスティバルのラインナップが出たあとにこんな映画ありますよと。UCLAの卒業制作として作ったもの、今は60後半かな。音楽の使い方が面白い、クラシックやアースウィンドファイア。ロサンゼルスのワッツという場所、激しい人種暴動があった場所。サウスセントラルとかコンプトンや南の方に行くと黒人の住んでいる場所に辿り着く。ゲットーの内側から描いた唯一無二の映画、主人公のスタンは銃を持たないし無気力で彼の存在そのものがブルーズ。50.60年代のポールロブソンのバリ島の声(30年代)など時代考証を音楽のセレクトによってバーネットは分からないようにしている。黒人街の子供たち=シープという過大解釈もできる?!ラップの手前ダズンという言葉アソビによって欲求不満を表現しているがあえてやらないのがこの映画の美意識なのかもしれない。
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