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WEEKEND ウィークエンドのkotのネタバレレビュー・内容・結末

WEEKEND ウィークエンド(2011年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

パケ写の美しい空の色と、高評価に惹かれて鑑賞。
BLには全く興味ないので、最初は何を見せられているんだ?と多少後悔したが、段々と主人公カップルであるラッセルとグレンの人柄が伝わってきて、物語に引き込まれてしまった。
カメラが回っているのに、とても自然な演技で、まるで二人の知り合いになったような気分で画面を眺めていた。
どこまでが同性愛のリアルなのか分からないけど、異性愛よりも純粋に魂の惹かれ合いが描かれているように感じて、二人の交流が微笑ましい気分になった。
ラッセルの部屋のインテリアや窓からの眺め、花柄のソファが美しく、二人の関係性がラストの空の曖昧な色合いに重なって見えて、切ない余韻を残して終わった。
グレンはあのカセットレコーダーを渡せないままアメリカに行く可能性もあったわけで、最後に二人が別れの挨拶が出来て良かったと思う(友達思いのジェイミーにもほっこり)。
そしてグレンの「古くからの友達は…」とコンクリートに例える話と、ラッセルを「変人でも構わない」と言い切る潔さが格好いい。
余談だがゲイの人達はなぜすぐにベッドインするのだろう。やはり妊娠リスクがある女性とは性行為のハードルが違うのだろうか。
2日だけの関係ではあったけど、窓から見送るグレンの後ろ姿など、印象的なシーンがいくつもあって、他愛もないことがキラキラ輝いているように感じた。
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