『週末』
ラッセルの孤独と周囲を取り巻くシステムへのある種の諦めを見ていて、安直ながらに「あーなるほど『異人たち』の監督だ」と思った。グレンは『異人たち』より全然外に向かっていくが。
一時的な孤独の共有。それも『異人たち』よりずっと刹那だ。寧ろだからこそ腹を割ってしっぽりとぶつかり合っていて、寂しい話だけど前向きな話だと思う。若干適当に見ちゃったけど好き。冒頭のゲイバーで2人が出逢うシーンとか、何の導線も話のフックもなしに流していくし、カットもバカボコ入れてくるので結構集中しないと見逃すものが多い。ドキュメンタリックな映像が連続する映画にちょっと弱い。