津軽系こけし

エル・トポの津軽系こけしのレビュー・感想・評価

エル・トポ(1970年製作の映画)
3.8
土竜の唄


🐐アレハンドロホドロフスキー初視聴
🐐アレハンドロホドロフスキー出世作
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖

 破壊と創造の変態的二部構成

🔷前半は、女の愛のためにガンマン四天王を滅ぼそうとする男の話で、後半はその男が奇形児たちのためイカれた街へ出稼ぎにゆく話です。

連鎖する変態的なイメージが、題材以上の視覚的芸術性を放ち、否が応でも記憶に焼き付けられる。話も象徴的ではあるのだがそれ以上に画面が個性的すぎて、、


🔶フリークスネタを愛好したジョンレノンは、今作をいたく気にいったらしい。

70年代の音楽シーンに見受けられる狂気的なイメージは、たしかにこの映画と通ずるところもある気がする。きっと聴衆は、内包する混沌のイメージが体現されることを心のどこかで望んでいたのだろう。

➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖

🦁まとめ🦁
にしても、すごい動物の数だ。映画史でも稀に観るほど多種多様な動物が映されている…印象的な作品ではあったが、観念よりも視覚的攻撃性を意識した作品という感じで、わたしには合わない作品でした。
津軽系こけし

津軽系こけし