稀

ピエロがお前を嘲笑うの稀のレビュー・感想・評価

ピエロがお前を嘲笑う(2014年製作の映画)
1.5
イキったハッカーがビビって警察で証言する話。

驚くほど空虚な映画だった。ハイテンポな演出で煙に巻いているが、実際には何もない。仮面をつけた人間が電車の中でやりとりする電脳空間がダサいし、そもそもハッキングによってどのような影響を社会に与えたのか一切わからない。大金を盗んだとか、ブラックリストを流してスキャンダルになったとか、成果を示さないままイキってるので馬鹿に見える。
どんでん返しをやたらと売りにしていたが、手垢がついたネタだし、そのための伏線がまるで足りていない。「いつから◯◯だと思い込んでいた?」系のネタは、見ているこちら側の認識を裏切るから面白いのであって、作中の人物がそう思い込ませられていた、と言われても白けるだけ。
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