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ピエロがお前を嘲笑うのYYamadaのレビュー・感想・評価

ピエロがお前を嘲笑う(2014年製作の映画)
3.4
好みのブレ幅が大きい【評価困難!?】
レビューチェックせずに鑑賞を!!

〈見処〉
①多重の伏線配置
・原題は『Who Am I』。2014年ドイツ発の犯罪サスペンス映画。
・警察に出頭した青年ハッカーの自白供述により明らかになっていくハッカー集団「クレイ」と天才ハッカー「MRX」の破壊活動の攻防を描く。
・「マインドファック・ムービー」という活字にして良いのか悩む宣伝文句で言い表すとおり、本作は「どんでん返し」系の映画。騙されぬように構えて鑑賞しても、結末を当てるのは困難な佳作である。
・また、バーチャル(ダーク・ウェブ)のやり取りを現実の地下鉄に見立てた描写が『マトリックス』のようでユニーク。ノリの良い音楽もなかなか良い。

②ヤラれた感は残るか?
結末を当てることが困難な本作であるが、鑑賞後の感想は「ふ~ん」。以下の観点から余韻が残らなかった。
・結末を示唆する伏線に乏しく、後付け感が強い。
・女性捜査官の裁量に委ねられた結末は、用意周到と言い難い。
・サムライミ版『スパイダーマン』以上に魅力のないヒロイン。

③あの映画+あの映画!?
パクりまでは云わないが、他の「どんでん返し」作品との類似性が気になり、オリジナリティーは感じなかった。
・容疑者の自白により進行する犯罪サスペンスに、思いっきり既視感あり。
・主人公の部屋に貼られたブラピのポスター。他の方のレビューにもありましたが、自分も先入観なく気になりました。
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