パパイヤ男爵

いつだってやめられる 7人の危ない教授たちのパパイヤ男爵のレビュー・感想・評価

3.3
決して抱腹絶倒コメディではなく、むしろ悲哀漂うロードムービーと表現した方が正しいかもしれない。

成分的には合法とはいえ、ドラッグのディーラーという悪事に手を出して相応の結末を迎える学者達のギャング団。これを見た後だと、2の方がだいぶコメディ寄りの作品だったと分かる。結局、この作品ではひたすら堕ちていく姿しか描かれないからだ。洒落た映像美もドタバタの中に潜んだ哀しさを増すことにひと役かっている。

最後に刑務所で交わす会話も皮肉が効いており、2よりも辛辣でメッセージ性も強い、個性的な映画だったと気付かされた。
パパイヤ男爵

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