Yuki

ナショナル・ギャラリー 英国の至宝のYukiのレビュー・感想・評価

3.9
3時間も見てたら、流石に次の日イギリス旅行行ってナショナルギャラリーに行く夢を見た。

映画を見て欧米の(いい意味で)バカでかい&展示してる物の価値がレベチな美術館が懐かしくなった。めっっっっっっちゃ疲れる&計画的に見ないと詰むけど、天国のような空間なんだよな。。。

去年の年末にワイズマン作品に影響されて「ニューヨーク公共図書館」は行ったので、ナショナルギャラリーも是非行きたい。

映画好き、美術好き、イギリス好きにとって、至高の3時間。

ロンドンナショナルギャラリーを様々な観点から映している作品。
イベントとか、マラソン大会のゴールの背景に建物があるという会議とか、企画展とか、デモとか、ダヴィンチ展とか、修復作業とか、解説とか、設置シーンとか、模様替え?とか、、、もうね、存分にナショナルギャラリーを知れる。

以前見た「ボストン市長舎」と「ニューヨーク公共図書館」は建造物の映し方が特徴的だったけど、本作は建造物より美術作品を映す。

フレデリックワイズマン監督が切り取ったらこうなるのか、、、と非常に興味深いカットの数々。

作品を引きで映したり、何かの作品の中の人物一人の顔をパッと映したり、、それらが連続したり、、、前述した2作の様に建物を映す時は定点でも自然や光が動くけど、美術館の作品を定点で撮ったら、静止画なのか動画なのかわからない。歴史を超えて評価される作品の不思議なパワーに圧倒された。

ここからはメモっぽい感じだけど、、、

ホルバインの「大使たち」という絵の興味深さよ、、骸骨を歪めて描くってすごい。騙し絵的な感じだけど必ず何かしら意図があって、でもその本当のところは誰も知ることがないって夢がある。

額縁が作る「影」や、絵画が描かれた時は満遍なく光が当たることは無かったという観点は非常に興味深かった。左側から自然光が入ってきてここが明るくなるとか、昔の人はすごいなあ、、と。そういうのあってこその美術の解釈なのか、、と勉強になった。
あと、絵画をもこもこ(立体的?)に再現して目が見えない人に絵の解説したりもしてるんだ、、と、やはり海外の公共物は積極的に色々なことに取り組んでいるんだと思った。

ボストン市長舎もだけど、日本の公共物とか公務員にも見てほしい、、、

学芸員の解説が「オタク」っぽさ出ててよかった(笑)ゴッホがなぜこの色を選んだのか、、、私もそれめちゃ考えてゴッホの絵見る、、見たところで分かるわけないんだけど美しさに浸りながら、思いを巡らせるのが楽しい
Yuki

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