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ここに泉ありのhummingbirdのネタバレレビュー・内容・結末

ここに泉あり(1955年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

55年、モノクロ、スタンダード、今井正監督、水木洋子脚本

うまい監督。3段階に奥行きを作ったスタンダードのキメキメの画面、「羊たちの沈黙」みたいなアップの縦移動。昭和の素朴な風景もすごく良い(ラストは豪華だから、普通に撮ったら素朴だったというわけではないんだろうな)。

音楽を人々に聞いてもらうことに意義を感じて活動を始めたんだろうけど(観客の中にはハンセン病で隔離されてる人や、一生を山奥で暮らすような人もいる)、結果として演奏家たちが救われる。普通の人の喜びに感動する、その心に感動。客を喜ばそうと選んだんだろう「草津良いとこ〜」の一節が耳に残っている。

冒頭の買い出し列車?の風景がインドみたい。独立プロ作品でもスターが多数出演しているのにはびっくりした。それから、運動と組織についての映画なのが、独立プロらしいと思う(啓蒙の意図があったのかどうか?)
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