かめの

ここに泉ありのかめののレビュー・感想・評価

ここに泉あり(1955年製作の映画)
-

今井監督の映画は、生活では感じたことのない感情を喚起させてくれるという点で、映画を見るということの、非常に原始的な喜びを感ずる。

演奏シーンは長いが、その分、味わえる。

今ひとつ涙を流せなかったのは、もう一生オーケストラを聴けないであろう子供達に送る眼差しに違和感を持ったからだ。彼らたちオーケストラ陣の芸術観が彼らたちのものでなく、映画全体のものになってしまっていることへの憤りというか、居心地の悪さを感じてしまった。
かめの

かめの