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タチャ 神の手のmatchypotterのレビュー・感想・評価

タチャ 神の手(2014年製作の映画)
3.7
企画明け、久しぶりの韓国映画。

これ、ずっと観たかったのに、渋谷のTSUTAYAでいつもレンタルされてて、どうやらロスってたらしくて、いつの間にかパッケージも無くなってしまった、、、。

ということで、U-NEXTで。パッケージびいきなので、こういうところ、頑張って欲しい、TSUTAYA。

賭博の達人“タチャ”。
イカサマ師とも言うが、この渡世で命懸けで渡り歩く男の話。

元BIGBANGのT.O.P主演。キマってる。カッコいい。

でも、観たかったのはそっちではなくて、シンセギャン。前にソンガンホと出てた『青い塩』に出てた女の子。
あれから3年ぐらいしか経ってないが、あの頃のツンとしたあどけなさを完全な美貌に変えてきた。綺麗過ぎる。
出てる映画作品があまりに少ないのが悲しい。
韓国の女優さんはなかなか作品数が増えない、入れ替わりの激しさなのか。

子供の頃からの器用さを活かし、この道に入る。
“タチャ”の素質を買われて、雇われて一攫千金を手にするも、、、。

賭博の勝負師の世界は、己の技術でのしあがるだけでは安泰はない。常に世界が世界を喰う世界。

今日の敵は明日の友、今日の味方は明日の敵。
抜き差しならぬ渡世。渡る世間は鬼ばかり。

上り詰めれば、足を引っ張る者や出し抜こうとする者が現れ、相手の財にたかって奪い取り、別の者にまた奪われる。

“金は天下の回りもの”、それを地でいくストーリー。誰も信じられない賭博の世界で生きる男と女。

この2人に唯一と言って良い光を差した“先生”、ユヘジン、やっぱり、彼、良い。韓国を代表する名バイプレイヤー。
前のやつは観たけど、今回もヒョンビンと出てる『コンフィデンシャル』、観たい。

TOPの身を案じながら、かつて“タチャ”だった頃の才を彼に託しながら彼に光を灯す。最高。
そのユヘジンの顛末が、数々の遍歴を経て、成長したTOPに火をつける。

そこに至る経緯、そこからのリベンジ。
“やられたら、やり返す”。
まるで日本のTBSの“倍返し”の金融ドラマの如く、何度屈強に立たされても決して諦めずに、相手を出し抜き、今までの報いを受けさせる。

仲間を雇えば、それも仇になることもあるが、それも計算しながらやり遂げる、、、はずだが、そんな簡単な道でもない。

もう後半はただの賭け事の話ではなくなる。
貫禄たっぷりなキムユンソクとかも出てくる。“生ける伝説”として申し分ない。

最後はそれぞれ紆余曲折、獲った獲られたの金の奪い合いから己のプライドとスキルと命を賭けて、“生ける伝説”と、自分の賭博の縮図メンバーと。

It's show time.

花札、あまりルールを知らないが、麻雀とかポーカーよりも、庶民さと絵柄の雰囲気が相まってとても静かだけど、得体の知れない怖さがあって良い。

それをとても活かし、韓国映画らしさも忘れず、私利私欲ドロドロエンタメギャンブルに仕上げた作品。

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TSUTAYA DISCAS運営の映画コミュニティサイト「Discover us」にて同アカウント名でコラムニストをさせて頂くことになりました。
https://community.discas.net/announcements/ib1wyncr43idknqm
別視点で色々映画について書いていこうと思います!ご興味ある方は是非お待ちしております!
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