このレビューはネタバレを含みます
今までのステイサムとはやや違う趣です。
この映画のステイサムは言うなれば"狂言回し"。色んな人間と出会い、色んな時間を過ごすことに。
強いていうなら群像劇のような作りの作品です。
ステイサム映画で見るならいつも通りの作品ですが、物語に絞ってみるなら、ちょい勿体無いですね。
ニック・ワイルドという人間を軸にするのはイイとしても、主役は彼の方じゃなくって、彼と関わる依頼人や元恋人、チンピラ等…彼らを主役に据えていたなら、もっと楽しく見れたかも。
でも出会った人のために、矜持を貫くニックだったり、ニックのために一肌脱いだサイラスの意地であったり、ニヤニヤをさせてくれるクライマックスは良いです。
"自分を認められたときが、新たな一歩の糧となる"
そういう言葉で締めたくなっちゃう、人情アクション映画ですw
ステイサム映画の中では変わり種、かもしれません(笑)。
ちなみにこれ、企画初期の監督候補はあの大物、ブライアン・デ・パルマだって映画ニュースで知りました。
ボク的にはウェイン・クライマー(「ワイルド・バレット」「正義のゆくえ」)監督だと思うが。