平田一

ワイルドカードの平田一のネタバレレビュー・内容・結末

ワイルドカード(2014年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

今までのステイサムとはやや違う趣です。

この映画のステイサムは言うなれば"狂言回し"。色んな人間と出会い、色んな時間を過ごすことに。

強いていうなら群像劇のような作りの作品です。

ステイサム映画で見るならいつも通りの作品ですが、物語に絞ってみるなら、ちょい勿体無いですね。

ニック・ワイルドという人間を軸にするのはイイとしても、主役は彼の方じゃなくって、彼と関わる依頼人や元恋人、チンピラ等…彼らを主役に据えていたなら、もっと楽しく見れたかも。

でも出会った人のために、矜持を貫くニックだったり、ニックのために一肌脱いだサイラスの意地であったり、ニヤニヤをさせてくれるクライマックスは良いです。

"自分を認められたときが、新たな一歩の糧となる"

そういう言葉で締めたくなっちゃう、人情アクション映画ですw

ステイサム映画の中では変わり種、かもしれません(笑)。

ちなみにこれ、企画初期の監督候補はあの大物、ブライアン・デ・パルマだって映画ニュースで知りました。

ボク的にはウェイン・クライマー(「ワイルド・バレット」「正義のゆくえ」)監督だと思うが。
平田一

平田一