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ワイルドカードのbackpackerのレビュー・感想・評価

ワイルドカード(2014年製作の映画)
3.0
「自由は金でしか買えない」

人間の欲は際限を知らない。そして失って始めて後悔する。
ギャンブルとは泥沼であり、一つ身の程を知る必要がある。

心底大嫌いな街ラスベガスでしか生きられない男、ニコラス(ニック)・ワイルド。
ギャンブル依存症で40近いこの男が、戦闘力は抜群なのに、冴えないままに糞溜の中で生きなくてはならない。
筋の通った生き方をしているようであり、度し難い屑野郎でもある。不思議な魅力ある主人公である。

これまでのジェイソン・ステイサムのキャラクターとはちょっと違った気がします。
彼の出演作全てを見ているわけではないので断言できませんが。

この作品の良心はデュークなのかな?
彼は常にある恐怖心を消し、勇敢になることを願います。
しかし、ニックの姿から世界で自分だけが腰抜けではなく、誰しもが臆病なのだと理解します。
自分らしさを認めることができれば、幸せに生きられるのだと気付き、最後にはニックの救い主になるわけですからね。

この映画最大の見せ場は、あのシーンですかね?
女性が男を椅子に縛り付けて、剪定バサミで男のアレを切ろうとする、あのシーンです。
思わず震えが走りました。あんなことされたら精神を病みます笑
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