チッコーネ

クリミナル・アフェア 魔警のチッコーネのレビュー・感想・評価

3.2
「魔警」と呼ばれ香港を震撼させた徐歩高の事件が元になっているものの、大幅に脚色されており、事実はデティールのみに落とし込まれたかたち。
とは言えサイコ/ニューロティック要素が、よくあるエンタメアクションに重い雰囲気を付け加えているのは確か。
ゾッとしたのはホンの死体が警察に届けられる場面で、以降は幻影となるニック・チョンの不気味な笑顔が効果的に引き出されていた…、呻き声が挿入された音楽もなかなか。
銃撃戦や火だるま描写の加工はやや粗めな代わりに、色彩が鮮やかに遷移する夜の場面の照明は、やり過ぎなほど美しい。
それにしてもアンディに汚職刑事役をあてがうとは!