ゆかりは小学生時代の同級生と同窓会を企画し、紀里子とニコのふたりと会う。
ある日、ニコは小学校時代にゆかりが嫌がらせを受けていた空地にふたりを連れ出すが…。
都市伝説の中でも陰惨さで群を抜く“ひきこさん”をモチーフにしたホラー。
前回の『ひきこさんの惨劇』と同じ監督だが、内容もレベルも違う。
まずですね、今作はなんと心霊映画ではありません。
要するに何が言いたいのかというと、今作に霊的存在のひきこさんは登場しません。
確かに「もりひきこ」という女性が出ますが、都市伝説のひきこさんとは無関係です(・д・)チッ
「小学生時代のいじめの復讐に燃える一般成人女性ひきこさんは、同窓会を機に出会ったかつての友人たちと復讐チャンネルというコミュニティを作り上げ、復讐動画を投稿していたのだが、徐々に過激さを増すその復讐は、遂に危険な領域へと突入する……」というのが大まかな流れとなります。
自分たちの復讐から次第にエスカレートしていき、復讐請負人となり、やがてそれを崇拝する者たちが現れるという、内容を考えるとバイオレンス的な感じ。
怖いのは人間でしっ!というテーマならそれなりですけど、敢えてひきこさんを持ってくる意味はなかったんじゃ?
でもまぁ都市伝説のひきこさんの話では全くなかったが、カリスマ性のある狂った人間を気持ち悪く描いていて、退屈ではなかった。
変に「呪い」で片付けて訳のわからない駄作に仕上げる作品が多い昨今、いじめた人間への復讐の動画をネットに流されるのはある意味『呪い』より恐ろしいかもしれません。
また、ひきずるパターンが多彩で、普通は仰向けにして引きずっていくのだが、うつ伏せにして引きずって顔をズタズタにしたり、車でひきずったりとなかなか面白い。
主演の女性3人も好演で、特にだんだん狂っていく女性役のサイボーグかおりさんが良かったです。
さらに、3人のファッションがいい。
田舎に居てもおかしくない様な素朴な格好が逆に演者っぽくなく自然。
そしてフレッシュなボディをさりげなくアピールするのも忘れていません。
分からないままな所があったりするのですが全体的に楽しく見れました。
ホラーというよりミステリーという感じですが、ジャパニーズホラーの雰囲気を感じました。