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ザ・ヴァンパイア 残酷な牙を持つ少女のunkoのレビュー・感想・評価

4.2
モノクロでゴシックな作り。
変な動きと連動した音楽は「モナ・リザ アンド ザ ブラッドムーン」でも見えていた部分。

スケボーと月に見立てた街灯を眺めるコスプレシーンは男女のヴァンパイアを、静動で並べ映しながらコミカルさもプラスさせる中盤の山場でかなり画面にくぎ付けになる。
こういう芝居がかった感じ完全に好みです。

またピストン運動を繰り返す機械や蒸気を発する煙突の景色は男性のイメージショットみたいだなと印象的。
というか開発されていない田舎と工業地が中途半端に融合している景色はなんて淫靡でワクワクするんだろう。ピアスのシーンを後半に入れてくるのもまた憎い。
そのようなシーンはモノクロのほうが確かに画面に集中させてくれるし美しいと感じる。格調高い。
とか思ってたら部屋の中は華やかで楽しく音楽もガンガン、なのに人は超スローで歩かせたり回したり面白い。

終わり方もよかった。
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