かもいぬ校正

共犯のかもいぬ校正のレビュー・感想・評価

共犯(2013年製作の映画)
4.1
TIFF2014で観て以来8年ぶり2度目の鑑賞。
一人の女生徒の死にたまたま居合わせた3人の男子高校生が事件に巻き込まれるミステリー。必要最低限にぐっと凝縮させた、シンプルなストーリー展開だ。

どの場面を切り取っても絵画のようで、スタイリッシュさにしびれるよ。監督のチャン・ロンジーはこれが劇映画2作目とはいえ、CMディレクターとしても活躍中らしく、売れっ子なんだろうな。


大人たちの無関心、子ども同士の叫びが痛々しい。そんななかでもサポーティブな関わり合いがあり、懸命に相手を分かろうとする。その切実さがよい。

この作品より数年後の制作になるが、デレク・ツァンの『少年の君』に近い心象を感じた。