Kamikami

日本のいちばん長い日のKamikamiのレビュー・感想・評価

日本のいちばん長い日(2015年製作の映画)
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今年1月に亡くなった半藤一利著のポツダム宣言受諾~玉音放送までの1945年8月14日と15日を描いたノンフィクション作品の映画版。同名の映画は1967年版と2015年版とあるが、今回は後者を視聴した。

新しいだけあって今回の方がわかりやすい内容だった。昭和天皇がサザエの例え話をした東条英機を叱責するシーンと、連合国軍への"subject to"の和訳をどうするか揉めるシーンがやたら印象に残った。

1967年版は岩波文庫版の「出家とその弟子」とか、森近衛師団長襲撃や阿南惟幾陸相の自決のシーンが印象深かった。1967年版で若い将校に日本の再建を託して切腹したけど、今回は介錯を申し出た将校にビンタして「死ぬのは俺一人だ」と言っているんだな。

それにしても鈴木貫太郎首相、二・二六事件当時は侍従長として君側の奸認定を受けて襲撃されて重傷を負うも一命を取り留め、宮城事件では首相官邸に不在で襲撃を免れた強運の持ち主。
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