モンブラン

日本のいちばん長い日のモンブランのレビュー・感想・評価

日本のいちばん長い日(2015年製作の映画)
3.5
とにかく登場人物が多く見た目は軍服やおっさんだらけ、で全ては分からないけれど状況や心情は把握出来たし、緊迫感凄い。
チームというか属性それぞれの持つ空気感が違うのが見事!数々の作品で見てきた陸軍は何となくこんな感じかな?だけれど、特に後半の暴走渦中の宮内庁が長く続いてきた歴史と品を感じて良かった‥。その筆頭に立つ本木雅弘さん。
現代の目線で見てしまうと、阿南さんは責任取りきれてないじゃん、暴走も見越しトップが止め東京裁判で断罪されてこそ‥と思ってしまうけど、それも含め「八甲田山」などと同様、警鐘的意味合いもあるのかな。こういった作品を通して歴史を学び続けることは必要。最後に鈴木首相がポツリと年寄りがいつまでもトップに居てはダメ、と言うメッセージが痛い‥。
真夏なのに紅葉が美しく(枯れゆく時を醸し出してるのかな)、でもギラギラギトギト感があればより狂気を感じたのかも。
同名作の岡本喜八版をシン・ゴジラがオマージュした?そうなのでそちらも見てみたい。