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シチズンフォー スノーデンの暴露のboy41のレビュー・感想・評価

4.0

アメリカ政府は米国民を、いや世界を監視していた!?
この衝撃の事実を暴露した、元NSA職員の”エドワード・スノーデン”に迫るドキュメンタリー映画。

9・11テロ以降発案された、米国愛国者法はテロリストと疑わしき者は監視する、人々の認識はこうであったはずだ。
しかし、この法の権力は増大し暴走へと進み、民間にもターゲットが向けられる危険性も出てきた。

彼の告発によると、電話の通話、電子メール、アプリによるテキストメッセージのログが分かるのだという。グーグルの検索ワード、購入履歴までも。それだけでなく、誰と繋いでいたのか、やりとりの内容まで傍受できてしまう。さらには、クレジットカードの利用履歴を通してデビットカードやその他のアカウントまでのリンクが可能で、そこから行動パターンを分析、その人が誰と会っていたのかまで分もできてしまう。

米政府によると裁判所の許可が下りないと、米国民は監視の対象にはならないらしい。裏を返せば外国人は許可無しでアクセスできてしまうわけだ。

スリリングなドキュメンタリーでした。まるでスパイ映画です。鑑賞中、独裁政権の再来、民主主義の崩壊、が頭によぎりました。普通に生活していれば、監視の対象にはならないだろうと高をくくっていますが、やっぱり気分は良くないですね。情報社会ではなくもはや監視社会ともいうべき世の中ですね。プライバシーって一体何なんでしょう。いろいろ考えさせられる映画でもあります。
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