H4Y4T0

シチズンフォー スノーデンの暴露のH4Y4T0のレビュー・感想・評価

3.5
アメリカの機密情報を内部告発して現在ロシアに亡命中のエドワード・スノーデン。
国家安全保障局(NSA)及び中央情報局(CIA)の元局員、そんな肩書きを持つ彼が世界中に衝撃を走らせた「スノーデン事件」の始まりと真相に迫ったドキュメンタリー映画。

難しい単語や専門用語が複数飛び交うが、作り手の配慮とスムーズな構成のおかげで非常に見易い。
「もし僕が死んでしまっても、また新しい僕が現れる」という言葉にグサッときた。
確固たる決意は認めるが、同時にそこはかとない虚しさも感じた。そんなの親が聞いたら悲しむぞって。
全責任を一人で背負い込む覚悟があっても、身内の誰かが被害に遭わない可能性は無くはない。
そんなことまでをも想定しながら起こした行動だとしても、スノーデンの勇気と決断力に全国民が強く心を奮い立たされたであろう。

事件の概要や、その後トランプ政権でどのような変化があったのか等を調べてみると本作の見方が少し変わる。
近日公開の映画『スノーデン』の予習と御復習いを兼ねて鑑賞してみると尚良いかと。
日本でも全然有り得る話だし(実際にオバマ政権の頃、一時日本はアメリカの盗聴・監視下の元にさらされていたらしい…怖っ)冗談抜きで他人事ではない。
「ノンフィクション」だからこそ映えるリアリティと国家権力の恐ろしさを痛感させれる作品でした。
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