こはく

マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章のこはくのレビュー・感想・評価

2.0
『』の続編だが・・・。

 1作目の余韻が、見事に壊れてしまった。
 ホテルオーナーの若者の、若気の至りというにはあまりに愚かな振る舞い、風景のように流される格差(登場人物の何人かは、もちろん「経済的格上」だ)。そして、リチャード・ギアの登場で変わってしまった、作品のトーン。(それだけ、リチャード・ギアの存在感はスゴイ、ということなのだけれど。)
 作品の其処此処に散りばめられた、しんと沁みてくる台詞や、よく計算されたシーンやエピソードが、何とか全体をつなぎ止めているものの、1作目のようにストーリーに惹きこまれる事はなかった。
 それぞれの後日談を描くなら、スピンオフとして、短編集にしたら良かったんじゃないかなぁ・・・。富豪二人の間で揺れ、『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ 』を読む年配の女性なんて、それだけで立派に主人公なキャラクターだもの。
 

 
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