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パリよ、永遠にのロビンのレビュー・感想・評価

パリよ、永遠に(2014年製作の映画)
3.7
実話に基づいたシリルゲリーによる戯曲を映画化したものなので、ナチス占領下のパリ壊滅を命じられた将軍と、それを説得するスウェーデン総領事のほぼワンシチュエーションの二人芝居の作品。
二人の無駄のないやりとりや心理戦や駆け引きにどんどんと引き込まれる。
そして、スウェーデン総領事の説得が実ったかどうかは、パリが壊滅されず美しい姿を残すことができたことで想像はつく。
戦争と言えばだいたい破壊する話だけれど、破壊せず残す話というのはなかなか面白い!
ちなみに、ヒトラーが何故パリの街の破壊を命じたのかといえば、ベルリンが破壊されてるのにパリが破壊されないのは、許し難いというくだらない理由。
もし、パリが破壊されていたらルーブル美術館の美術品の多くも消えていた。
あのモナ・リザも存在しなかったかもしれないと思うと、この作品への興味が深まる!

【ネタバレ】
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ノルドリンク総領事は結果的にコルティッツ将軍を騙してパリを破壊から救ったってことか。
将軍の妻子を助けるとか言いながら、何もしなかった。
ドイツ軍の潰走のおかげで将軍の妻子はたまたま助かったから良かったものの、なんかスッキリしない。
自分の貰った勲章をコルティッツに贈ったのは良い話かもだけど、このラストはなんか個人的には好きじゃない。。
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