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パリよ、永遠にのInsideoutdowneRのレビュー・感想・評価

パリよ、永遠に(2014年製作の映画)
3.2
戯曲が元になっているだけあって、英題の「Diplomacy」が表している通り、パリ壊滅を企てる第二次世界大戦時の独の将軍をスウェーデンの外交官が何とか食い止めようとする2人の言葉のやり取りが物語の大方を占める。
やり取りの中にもお互いへの敬意が見える中で、心の揺れや疑いを持ちながら2人の会話が進んでゆく。
将軍の状況を理解しつつも逃げ場の無い状況で命令に従うしかない、人間としての脆さなども表現されていて、とてもクラシカルで演劇的な作品だったように思う。狡猾さもまた見事。じっくりと楽しめた。
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