ヨッシー

パリよ、永遠にのヨッシーのネタバレレビュー・内容・結末

パリよ、永遠に(2014年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

 ほぼドイツのコルティッツ将軍とスウェーデン総領事のノルドリンク二人による会話劇に終始。一刻の猶予も無い緊迫した戦況の中、パリ破壊を実行しようとしている将軍を総領事が如何に説得できるのかという緊迫感とそのドラマ性が凄い。実話を元にしたという事で更にそのドラマに現実感が生まれる。将軍にパリ破壊の非人間性、愚行を解く総領事だがなかなか認めようとしない。しかしドイツ…というか戦争をしてる国全てにおいてなんだろうけど味方に対しても酷い事するんだなっと思った。国を裏切らないために家族を人質にとるなんて…。そりゃ如何に説得しようとしてもなかなか上手くいかないはず。一刻一刻と舞台になるホテルの一室からは見えない戦況を伝えてくる兵士の伝令。それと対比したかのように進む会話劇。それらの二つの進行が同時に進んでいく所にタイムリーなリアリティがあった。今のパリがあるのは二人のおかげ…危うく破壊されるとこだったというのをこの映画で初めて知った。
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