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風に立つライオンのKUBOのレビュー・感想・評価

風に立つライオン(2015年製作の映画)
3.8
「風に立つライオン」の試写会に行ってきました。

さだまさし映画には若干偏見があり(全部見ているわけではないし、たまたま見たものが可もなく不可もなくといった作品だったからなんですが)、あまり期待はしていませんでしたが、ひとつ注目だったのが、監督があのバイオレンスの巨匠、三池崇史だということ。(まあ三池崇史自身も出来不出来がはっきりした監督だと思ってますが)
企画そのものはさだまさしの名曲「風に立つライオン」の元になったケニアで医療活動に従事する医者の話を映画化したもの。企画ものと思って軽く見ていましたが、これがなかなかよかった。

地雷を発見するために地雷原を歩かされ大けがをした子供たち、麻薬漬けにされ兵士にされ戦闘で負傷した少年兵らを必死で治療する日本人医師。彼は傷ついた子供たちの心のケアまでも目指し日本には帰らずケニアでの医療活動を続けることを決意するが…。

まず三池崇史にこういう純粋なヒューマンドラマが撮れるんだということにビックリ。主演の大沢たかおは板についた医師ものですから鉄板です。そしてエンドロールには6分に及ぶさだまさしさんの名曲が流れ、(ひねくれ者としては) 恥ずかしながら感動のエンディング。

きっとさだまさしファンには期待通りの、私のようなひねくれ者には期待以上の感動作でした。
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