しんご

テラスハウス クロージング・ドアのしんごのレビュー・感想・評価

3.1
リアリティ番組が巷で流行ると宿命の様に聞く言葉がありますね...「どうせヤラセでしょ?」という。

私個人は「モキュメンタリー」感覚でリアリティ番組を視聴しています。つまり「ドキュメンタリー」風味のフィクション。ドキュメンタリー映画の第一人者である森達也監督によれば、フィクションとドキュメンタリーは制作者の意図が介在する点で本質的には変わらないとのこと。その境界で「遊ぶ」コンテンツがリアリティ番組と個人的には思っているのでハードルはかなり下げて観ることができました。

「男はつらいよ」を地で行く様にフラれ続けるてっちゃん、お節介な聖南さんはもうマンガ的なキャラに近くレギュラー放送と同じく楽しめた。最後の「刺客」たる松川さんが入居した最後のテラスハウス。内容はただの2時間ドラマなんだけど、芸人談義を劇場で観ると観客が笑いながらスクリーンに突っ込んだりして不思議な一体感が生まれたのが新鮮だった。

新しい映画の楽しみ方、を感じられた点でこの星にします。
しんご

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