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合葬のfuoのネタバレレビュー・内容・結末

合葬(2015年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

柳楽優弥初の時代劇ということで、とても楽しみにしていました。色々なことがありますが、基本的には彼の勇ましい姿が素敵でした。

上野戦争が扱われた作品で、彰義隊の隊員3人にスポットを当て、開戦前から戦後までが描かれています。

なんでしょうね…。若さゆえの危うさを強く感じるというか、それが青春の醍醐味に思える反面、痛々しく思えてしまう場面もありました。

秋津極(柳楽優弥)、吉森柾之助(瀬戸康史)、福原悌二郎(岡山天音)のメイン3人の価値観の違いや迷いから、すれ違いが度々起こりますが、それを最後まで感じるのが印象的でした。

さらに、最後に明らかになる福原砂世(門脇麦)の嘘がありますが、常に妹のことを想っていた兄の悌二郎のことを考えると、彼女の無神経さにあんまりだと思ってしまいました。

本作では、当時の若者の青春を描きたかったようで、恋愛や友人とのやり取りから青さを感じましたが、一つ一つが丁寧に描かれるわけではなく、3人の親密さもそれほど感じられなかった為、少し物足りなかったです。

彼らの未熟さが気になる一方で、悌二郎の人の良さが際立つ作品でもあるなと。
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