片腕マシンボーイ

合葬の片腕マシンボーイのレビュー・感想・評価

合葬(2015年製作の映画)
2.9
あなたの推し麦は何麦?っつ〜キュートなキットカットのCMに堪らず探したむぎむぎ出演未見作品
ぐふぅ…マシンボーイの推し麦の門脇麦ちゃんの出番がすくねぇ!つって文句言いながら観ていたんやが、ラストに謎のむぎむぎのターンがあって呆気にとられた…、確かにむぎむぎには活躍して欲しいマシンボーイやが、あのシーンは普通に映画文法的に必要あるんか?

将軍が新政府に江戸城を明け渡したぞ!それまで将軍の警護を担っていた彰義隊の中でも、今まで以上に将軍に忠誠を誓う隊士、彰義隊の存在意義に疑問を抱く隊士、ただ行くあてもないのでそこに残る隊士、いろんなヤツの思惑が交差し、彰義隊の本質が問われるぞ!って話

仮面ライダーキバが主役な物語やが影が薄すぎて柳楽優弥に主演の座を奪われている感じ、なんなら3番手の天音くんの方が見せ場も…
そうね、実力派の2人に挟まれてキバはまともに演技できんのか?なんて心配もしたけども…そもそも作品自体のテイストがなんかふわふわしてっからば、将軍に忠誠を誓う柳楽優弥と、もはや彰義隊は解散すべきだ!っつ〜天音くんとのバチバチに挟まれて、ふわふわと片想いに耽るキバの所在無い感じはけっこう良いキャスティングやったのかもしれない?なった、ただやっぱり主役感は無かったなぁ…

テーマ的には時代に翻弄された若者たちが悲劇的なラストに向かって奔走するっつ〜暗い話なんやが、なんか「ビーバップ・ハイスクール」や「ろくでなしBLUES」に見えてしまったんは、マシンボーイの目が毒されているのか?
もちろん江戸幕府と新政府というヤンキーモノにしては強大が過ぎるバックが背後にある話ではあるけど、なんか自らのプライド賭けて闘うヤンキーの喧嘩程度に見えてしまったんよねぇ、まぁ本作のメインの隊士がほとんど若者やったからかもしらんけども

ヤンキー漫画キャラの設定ならばね、柳楽優弥は彰義高校の1年の頭で番長の事をめちゃ尊敬してるし、逆に2年の平和主義の先輩の事は馬鹿にしているね…、今は隣のヤンキー高校と覇権争いの小競り合い中!アイツら全員焼き入れて彰義高校の恐ろしさ思い知らせてやんぜ!って感じ
天音くんは1年の2番手、喧嘩っぱやい柳楽優弥と違って賢く渡り歩くタイプ、いざとなれば喧嘩もやむ無しやけど、2年の平和主義の先輩とも仲良しで、隣のヤンキー高校とまともに喧嘩してなんか良い事ある?思っている、卒業後は仲間内でひとりしっかり大学に進学しそう
キバは…柳楽優弥の周りにいつもフワッといるけど喧嘩になると姿を消す、クラスメイトの地味な女の子に密かに片想い中、って感じ
あ、番長は将軍様、2年の先輩はオダギリジョーな
でもね、ついに隣のヤンキー高校(明治高校)との喧嘩が本格化してね!天音くんもこうなったらやるしかねぇ!なるし、キバは…出来れば逃げたい、アタフタ、なるんよぉ

そうね、ただでさえヤンキー設定に見えてしまったうえに、時代劇なんに謎にワンシーンだけ洋楽使ってみたり、ところどころ本筋とは無関係に怪談シーンがあったり、中途半端に攻めた演出がさらに本作をモヤッとさせてしまったかなぁ?感はある
正直、幕末の若者たちの悲劇には微塵も心うたれんかった…

マシンボーイが本作見て1番思ったんはな…むぎむぎの寝間着姿を見て、結髪のまま寝るって凄ない?って昔の女性の苦労に感心したとこかなぁ
でもあのまま寝るって事は毎日頭洗ったりもしていないって事よね?ぐふぅ…痒そう!臭そう!スンスン、でもむぎむぎの頭なら臭そうでも嗅いでみてぇわぁ、クンカクンカ、ツーンっと汗の匂いの向こうから香ばしい麦の香りがフワッとな、ぺろぺろ