このレビューはネタバレを含みます
分かられないもどかしさ。知るという事の大切さ。隔離されていた時間は戻らない。しかし、療養所の中にも「社会」があって、そこが家である。残された人生を精一杯生きる姿が美しい。時間は戻らない。しかし、時間は過ぎていく。小豆の水が透明になるには時間がかかる。らい予防法が廃止されても、世間には「差別」が残る。差別は無くさなければならない。しかし、忘れてはいけない過去。
作品の、元ハンセン病患者は、誇張などせず、描かれているように感じた。手に障害があるだけだった。障害の無い人と、なにも変わり無かった。むしろ心が綺麗だった。
映像が綺麗。ナチュラル。人と関わる事の温かさを少し感じた。また、差別や偏見が溢れる社会を恐ろしくも思った。正しい情報を持っていないと、無意識のうちにに誰かを傷つけてしまうかもしれない。知る事が大切だ。どら焼きが美味しそう。