樹木希林の演技が自然なので、観客が観ている所以外でも登場人物が生きているように感じた。人間同士の関わりがメインの、落ち着いた邦画。
どら焼きやあんこがとても食べたくなるが、テーマは別にあって、差別と偏見、世間が他人の人生を歪めることの不当さについて描かれていた。
旧優生保護法などもそうだが、90年代までは障害者差別が法で正当化されていて、平然と人権が侵害されていた。
今も差別的な法律は残っているし、様々な所に偏見や差別がある。
早く、誰もが誰かに認められる必要なく生きられる世の中になって欲しいと思った。
