ナリア

バケモノの子のナリアのレビュー・感想・評価

バケモノの子(2015年製作の映画)
3.8
opカット中に挟まれるスタッフロール
懐かしき細田感
アクション中のカメラワークなど細田作品らしさがあって満足です

中盤
急にお台場…じゃなくて渋谷に戻って来る九太
ここからやっと二面性というテーマに沿って物語が動き始める
デジモン無印21話のターニングポイント感を彷彿とさせます

心に刀を
作中で分かりやすく示されているので、多く語る必要はないのですが
あえて言及するならば、やはり“母は凄し”ということです
九太が強靭な刀を手に出来たのは、母という存在があったからこそ
愛を受けとる受け皿を、刀を納める鞘を、九太は最初から持ち合わせていたのかもしれません
その鞘を形成したのは紛れもなく母の存在だったはずです
前作が母と子、本作が父と子というテーマに目がいきがちですが、どちらも蔑ろにはできないなと思ったしだいです。


細田作品にしては線画の色分けの解釈が難解です
おそらく、その時々ごとの九太の心情がどちらの世界に重心を置いているかを基準にしている様な気がするのだけれども…
そこら辺、注意深く観ると面白いかもしれませんね
ナリア

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