ぱさお

バケモノの子のぱさおのレビュー・感想・評価

バケモノの子(2015年製作の映画)
3.6
10日振りの映画。

バケモノの子のこれまでのレビューを見てまず言いたい。これは細田の前作の雰囲気から変化が無いとか、これはクリストファーノーランらしさ(例えばだ)が見受けられないとか、監督の性格や作風を取り上げて叩いてみるのはいい加減止めないのか。その監督らしさ、って何なのか。

私は(この作品を見る人の多くがそうであるように)細田監督の前3作は見ているが、見終わった後、前作たちのいいとこ取りだ、なんて微塵も感じなかった。

さて、
上映時間120分、それで足りない程、内容をぶち込み過ぎている気がする。確かに、脚本、絵コンテ、キャラクター、それから声優、全て素晴らしい。ただ一つ、演出が圧倒的に弱い。内容をぶち込み過ぎていると述べたが、実際にどれも引き伸ばせば見事になるであろうカットをかなり足早に繋げている。勿体ない。台詞も、どれも映画の山場に持って来て遜色ないものを幾つも用意している。だが、そこまで言うに至るだけの何かを果たして見せてくれたかと言うとかなり怪しい。良い言葉を言わせたいだけで、そこが突拍子無く映るのは仕方ないのか。。

まあ、それこそ細田ブランドの力もあり、普通に大ヒットをかますのだろう。因みに私はサマーウォーズが1番好きだ。
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