井出

バケモノの子の井出のネタバレレビュー・内容・結末

バケモノの子(2015年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

プロフェッショナルを見てから鑑賞した。だから一層感動した。細田さんは、人生を謳歌してない側の人間だから、こんな希望に満ちた映画が作れるんだな。
号泣ポイントは結構あったけど、九太が弟子にしてくれって言ったあとの熊徹の反応とか、大泉洋のと、リリーフランキーのとが育ての親として、涙するシーン。こんな大人がたくさんいてくれたら、世の中の子供はもっと幸せになるだろうなーって思った。誰か一人が、苦しみに気づいてくれたら。今のお父さんたちはどれだけ子供と向き合えているんだろうとか考えるちゃうよな。
色々とオマージュ的なものもあった。バケモノとのトトロ的な出会いだとか、渋天街の千と千尋感は、引退された宮崎監督への敬意のようなものが見えるし、九太はどこかサマーウォーズの侘助っぽいところもあるし、白鯨とか山月記とかエンドロールで出てくるしね。人間の方がバケモノじゃねえかという怖さ。人間の怖さでいうと、現にポスト宮崎駿として、アニメ界の稼ぎ頭として東宝と電通に仕立てあげられつつあるしね、怖いな〜笑、まあ見る側は満足してるんでいいですけど。
渋谷は華やかそうに見えて、確かに闇の街であるかもしれない。ハチ公前なんて怖くて居れないもんね笑、積乱雲は成長の象徴らしい、確かにそうだと思う。楓との重要なシーンが駐車場てのもいいよな。とにかく、プロフェッショナル見てほしいと思う。
声優もよかった。特に役所広司。小栗旬とかリリーフランキー、大泉洋はまんまだけど。広瀬すずは楓のイメージとあってないような気がした。客寄せパンダなんだね。
オチも相当悩んだだろうし、終盤めっちゃばたばたしてて、アニメも大変だなーと思った。
とにかく、ボロ泣いた。
井出

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