のりまき

怒りののりまきのレビュー・感想・評価

怒り(2016年製作の映画)
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かなり贅沢。ちょっと盛りすぎ?

八王子で起きた猟奇殺人事件。犯人は逃亡し、どうやら整形して潜伏したらしい。
父親は娘が好意を寄せる流れ者の男が、
青年は無人島に住み着いた旅行者の男が、
ゲイの男は成り行きで同居をはじめた男が、
犯人なのではないかと疑う。

猜疑心からの犯人当て要素がメインかと思いきや、ピンが容疑者ではなく疑いを抱く方に合いすぎているので、かなりおセンチ。
三本柱を立てた割にはバランスがとれていない。でも2時間越えだしな。これ以上は盛れないと言うなら、冒頭の次元に割いた時間が勿体ないし、警察要素も要らないかも。あと、客寄せパートも端折る。特に松ケンのショットが少ないのが気になった。(ちゃんと爪痕残すけどね)これじゃケンワタナベただの過保護パパじゃん。

とはいえ主役を張れるキャストをこれだけ集めたので、まあ見応えがある。見せ場の連続。
なかでも凄かったのは宮崎あおい。馬鹿でゆるい女の子をやっているのだけど、凄まじいリアリティ。彼女の演技だけでお釣りが来ます。
のりまき

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