八王子で発生した凄惨な殺人事件。
それから一年後、犯人と特徴の似た素性の知れない3人の男が、3つの場所で現れる。
犯人探しがメインのサスペンスかと思いきや、3人の男たちとそれぞれ関わることになった人々の心情に焦点を当てた群像劇だった。
面白いというより、脳裏に焼きつく作品。
怒りや悲しみなど、人間の心の奥底から湧き上がる激しい感情が剥き出しになっている。
キャストの演技が軒並み素晴らしく、どのシーンからも心の叫びが聞こえるようだった。
特に森山未來が光っていたと思う。
社会派な要素も取り入れられている。
沖縄の基地問題、性的マイノリティー、軽度知的障害を持つセックスワーカーに関する描写がある。
ストーリーに不可欠な要素ではないため、余計だと感じる側の気持ちも分からなくはないが、多くの人が普段注意を向けないことにスポットを当てようとする意欲は、個人的には良いと思う。
犯人の動機が意味不明すぎて笑う。
何にそんな怒ってんだよw
ラストあたりの挙動が面白すぎて、何度も観たいわ。