このレビューはネタバレを含みます
あー、私はつくづく「少数派」なのだなと思う。高評価続出のこの映画…私には…
3月5日 朝 吉沢亮さんの新作映画「国宝」の報道を知り、その役が稀代の女方(女形が一般的かと思いきや、方という字を使い《おんながた》と発音するのが正解らしい…)であるという ファンには垂涎ものの興奮を呼び起こすものだったと同時に 原作者と監督が「悪人」「怒り」でタッグを組んだ方々だと知った。
タイトルは知っていたが、自分には合わない💦気が漠然としていて…観ていなかった。
でも、これはやはり予習しておくべきかと決意してアマプラで観てみた…
吉沢さんに何も関係ないなら…冒頭で止めたかもな…グロいのが苦手なのだ…
あらすじ知らずに見たからか、最初は何が何だかよく分からなかったが…途中から殺人犯は誰なのか?というミステリー?であり、三者三様の独立した人間ドラマである事が分かって来た…
役者達の演技は流石に素晴らしく、見応え有った。タツヤを演じる 新人?の佐久本宝さんも、他の出演者に劣らない演技を見せていたし、重要な役だと思っていたが、エンドロールで彼の名を探したが…ちょっと差別💦し過ぎじゃない?と思った。
そして、撮影当時、ミドルティーンで在った 広瀬すずさんの身体を張ったシーンには…
言いたいこと、描きたい事は解るが、あんなに直接的な演出でなくてもいいんじゃない?と ちょっと憤慨した。もっと コチラの想像力を信じて欲しい…と思った。
渡辺謙さん 宮崎あおいさん親子と松山ケンイチさんのエピソードは 心 打たれた。
唯一、温もりを感じられた。
彼を信じ切れなかった悲しみと後悔…そして、彼を取り戻した安堵。宮崎あおいさんは、本当に心揺さぶる演技をなさる!
妻夫木聡さんと綾野剛さん…
あんなにラブシーン必要ですか?
ただ、綾野剛さんは「クレオパトラな女たち」(2012)でも、佐藤隆太さんに恋するゲイの役を繊細に演じておられ、今回も妻夫木聡さんに対する想いを素直に感じさせる優しく哀しい柔らかな演技が良かった。
直人はきっと臨終に優馬の事を話したのだろうな…だから警察から電話が…優馬の慟哭は なんとも切なかった…
人を信じるとは…難しいものだな…
哀しいものだな…信じてもらえないのは…
それにしても…真犯人の「怒り」の正体が
私には解らなかった。
他の方のレビューを読ませて頂いたが、やはり解らなかった。 あんな事で??
犯人を知る者が、犯人の心境を語っていたが…?
理解出来ず 肩透かしを食った気が…
森山未來さんの狂気の演技は 凄かったが…
そして、皆さんの高評価!!
私には、合いませんでした…少数派です。
う〜ん…そういえば…李相実監督の「流浪の月」も 合わなかったな…
とても楽しみな「国宝」…
でも、こんなで、私は楽しめるのだろうか…と 一抹の不安を抱いてしまった💦😥
もちろん、設定、ストーリーは全く違うけど…
今は、吉沢さんと監督さんを信じて 来年の公開を待つ!