おかみにゃん

怒りのおかみにゃんのレビュー・感想・評価

怒り(2016年製作の映画)
4.0
2016/9/29
高級食材を使った料理が不味いはずもないのと同じで、主役級をこれだけ揃えたら駄作になるほうが難しい。

 原作を新聞連載時に読んでいたので、「犯人は誰だ?」というハラハラ感がなかったことと、新聞小説のぶつ切りのせいで、原作の評価が私の中ではあまり高くなかったということを差し引いても、原作の世界観を壊すことなく、文字だけでは表現できない、空間・時空・余韻がとても伝わってきた。
原作モノはかくあるべきという見本のような一本。