このレビューはネタバレを含みます
こんなにオールスターを固めて、先日観た「なんたら侍」の様にはならないことを願いつつ観たがこれは凄い。色んな負の感情にかき乱され観賞後暫く動けなくなる重たさ。
犯人の異常さが怖い。「怖い」とはその感情が理解出来ないときに使う言葉なのかも。異常者の浅はかな行動によってちゃんと生きてる人達が苦しめられていく。面識もなければ住んでる場所も違う全く関係のない人達も。人を信じることの難しさを改めて感じた。
すずちゃんの公園のあのシーンは辛くてまともに観れなかった。犯人を「死刑」にしたのはあの少年で正解だったのかも知れない。
でも救われない。
米兵は「あのこと」を忘れても少年は一生背負っていかなければならない。妻夫木くんも信じてやれなかったことをずっと後悔して生きていくのだろう。ホントに救われないものだらけ。唯一の救いとしたら宮崎あおいちゃんと松山くんか。
いやあ、感情移入したした。「それでも僕はやっていない」「凶悪」と並ぶ三大トラウマ作品の仲間入りです
