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怒りのshunのレビュー・感想・評価

怒り(2016年製作の映画)
4.5
「流浪の月」行く前に3年ぶりに復習。

以前観た時は「みんな上手いなあ」って思ったけど改めて観てみて、これ監督の役者のポテンシャルを限界まで引き出す監督の演出の賜物なんだなと思った。
広瀬すずは10本近く観てきたけどほんとにこの人は才能がある。それと同時にこの演技力を扱える技術は全員にあるわけでは無いとも思います。そういう意味で彼女がキャリアの早い段階で李監督と出会えたのは素晴らしいことじゃ無いかな。この役は事務所もよくOK出しましたよね、次作も楽しみです。

次に宮崎あおい。日本の女優に詳しくなかった3年前の私は「この役のために増量してこの細さって普段は一体どんな見た目なのかしら…」などと思っていましたが、普段の彼女を知った上で見ると本当に顔などふっくらしてますね。いやあこの人の終盤の声の絞り出し方はすごかった。

個人的に「おっいいな」と思ったのは端役で出ていた高畑充希。この人コメディとか少女漫画実写化のイメージ強かったけど先日観賞した「アズミハルコ」でもそうだったけど自然と役に入り込める女優なんだなと思った。ちょっと出演作漁ろうかしら。

世界の渡辺謙はもう安定の上手さ。どうしようもなく子育てに悩むおじさんでほんとにどこかにいそうなんだよなあ。それでいて発するセリフ一つ一つに重さがあって映画全体が引き締まる感じがする。

最後の最後まで真相が分からず秀逸な脚本だし2時間二十分にここまで日本の社会問題を詰め込んだのも凄い。映像もほんとに綺麗ですし近年の邦画の傑作の一つだと思います。



初観賞2019/11/27 4.5
広瀬すず有名な人だとは知っていたんですがラストレターの試写会で初めてみて演技上手だなあって思って取り敢えずネトフリの唯一の出演作品ということで観てみた。
原作も全く知りませんでしたが今観てよかったと心から思っています。邦画は全然観ないのですが、いいなあって思いました。もっとみてみようと思います。

目当てであった広瀬すず以外に知っている人は渡辺謙だけでしたけどほんとに全員演技のレベルが高かった。

題材も社会的にマイノリティを扱っていてすごく考えさせられた。三つの地域に分けられていましたがバランスもよくそれでいて根っこの部分でしっかり繋がっている。
汚いアパートも綺麗な海も撮り方というか映像美しいし音楽も良かった。
こんな邦画をもっと観てみたい。
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